ここんにき日記
【ここんにき】 とは、このあたり・この付近 という長崎の言葉です。ここんにきな情報を、有限会社トータル・サービスが長崎より発信!
おくんちの次は竹ん芸
秋の気配が濃くなるのと反比例して、おくんちの絢爛さや賑やかさといった「ハレ」の気配がひと段落。
と、思いきや!
10月14日・15日は竹ん芸ですよ!!
おくんちのちょうど一週間後の日程です。長崎の秋は色々忙しいのです。
まず、竹ん芸って何かというと。
狐姿の人が竹に登って、出初式みたいに芸を見せて、
最終的には竹のてっぺんから餅や手ぬぐい、果てはニワトリまで放り投げ、
竹の頂上から一気に滑り降りてくるってヤツです。
すごいシュールです。
頭上からニワトリが降ってきますので。
、、、なんて適当な説明をしてはいけません。
長崎市の伊良林にある「若宮稲荷神社」に伝わり、その大祭に披露される国の無形民俗文化財なのです。
神社の使いである狐さんたちが、竹薮で遊んでいる様子をあらわしているのだそう。
しかし、この「遊んでいる様子」を10メートルの高さの竹にのぼって表現するのってどうよ?
しかも命綱ないんですよ!!
ま、そんな予習をして、いざ若宮稲荷神社へ。
この竹ん芸が奉納される大祭は、平日だろうが祝日だろうが、毎年会開催日は10月14日と15日。
昼と夜に披露されますが、 仕事があるから夜の公演を見るために会場の若宮神社に。
行ってみたはいいものの、どうでしょうかこの雰囲気。
ただならぬ気配、、、
近づけば近づくほどなんだか怖い。
そもそも神社のあたりは日本全国どこでも暗いものでしょう。
でも、それに加えてここ若宮稲荷神社がある場所は、長崎の中でも路地が狭くて坂が急で有名な場所。
神社に近づくにつれ道はあっさり車が入れない細さになり、
段々斜度がきつくなるなぁと思いつつ角を曲がると
でたぁーーーー!!!
おなじみ階段づくしです。しかも、この暗闇。
足を踏み外しそうで手に汗握ります。
さっきは「おばけがでそう」と怖がっていましたが、
今そういうのがでてきても、
ちょっと相手をする心のゆとりがありません。
だって階段が怖い。
ぜぇぜぇいってのぼってると、後ろからおばちゃん二人組みがきた。
「みちこちゃんはいつも歩いてるからはやかねぇ。私は息があがってきつかよー。」と、
べらべら話しながらさくっとのぼっていかれました、、、元気じゃん。
悔しいけど長崎市民には勝てない。くそくそー。
ようやくたどり着いた神社は、こんな雰囲気でした。
左:会場が暗いので、まばゆい光に
包まれている神社です
右:堤燈がとっても明るく感じられる
程暗い会場。
堤燈を持っているのは、中学生
くらいの若者でした。
会場中央にはこの通り、立派な竹がそびえます。
この竹を使って芸が披露されるわけです。
まずは、子狐さんが登場しするすると竹に登って芸を披露してくれます。
今回にき子が見た子狐さんの最年少は、なんと3歳!
でも、立派にのぼっていくからスゴイのです。
ちなみに、子狐さんは12歳まで。
その後は立派な女狐・男狐になるべく修行を積むため、
子竹(子狐がのぼる低い竹)は卒業。のぼれないのだそうです。
子狐といっても、こんなにすごい!
子狐さんも、餅や手ぬぐいを投げてくれます。
今回子狐に扮したのは小学生のショウタ君。
どうやら同級生達が竹の周囲に集まっていたらしく、
「ショウター!ここぞー!(ここだよー)」
と賑やかな叫び声が響きました。
続いて、女狐・男狐が登場します。
ここでちょっと注意なのですが、狐さんたちはお面で顔全体を覆っているので、
カメラのフラッシュがたかれると目がくらんでしまい、とても危ないのです。
ですから写真撮影の際はフラッシュ厳禁。
このため若干暗い写真ではありますが、がんばって撮影したのでここに掲載しまーす。
白い装束に身を包んだ狐さんたちは、
暗闇にほのかに浮かび上がります。
幻想的です、、、
狐さんたちはよく、親指と人差し指で輪を作って
キメポーズをとります。(下の狐さんがしています)
これは、OKサイン、、、ではなくて。
若宮稲荷神社の「宝珠」の印。
このポーズをとることによって、
神社の使いであることをアピールしているのだとか。
そしてこのポーズを「印をきる」というそうです。
なんて悠長な説明をしてる場合じゃないのです。
ぶらりーん
足が滑ったら、、、
手が離れたら、、、
竹が折れたら、、、
暗闇の中の神社とか、階段とか、どうでもよくなりました。
この狐さんたちが怖い!!!
さて。
手に汗握ったあとは、狐さんからのプレゼントが。
餅や手ぬぐいが撒かれます。
さっきまで演技をしていた狐さんの、どこにこんなに入っていたのか?
とおもうくらい、大量にサービスしてくれます。
それぇー
バラバラバラー
先ほどまで固唾を呑んで頭上を見上げていたのがウソのように、観客は熾烈な争奪戦を開始します。
でも、餅や手ぬぐいは縁起物だから
「くれくれ!」「こっちに撒いて!」と声が上がって大騒ぎですが、
最後に男狐が懐からニワトリを取り出すと、観客のテンションがビミョーに下がるのが面白いです。
頭上に降ってきたニワトリをつかんだ人は連れて帰るのか??
気になるところです、、、。
なんてことをぼんやり考えていたら、すごいことに!!!
このようにして、熱狂と興奮に包まれた竹ん芸はサクッと終了。
ものすごい結末です。
~さらにプチ情報~
・上手に撮影できなかったのですが、15日の夜だけ披露される「相合傘」という芸もあるのですよ。
・芸を披露する人たちの出身地域はもちろん、この日のために持ち込んだまっすぐで立派な竹や、
投げられるニワトリの出身地まで公開されます。
ちなみに今年の竹は彼杵町の馬場さんの竹、ニワトリは長与町育ち。地産地消の精神です
・狐さんの姿はこんな感じ
興味がある方はぜひ長崎に!
おくんちとセットでご覧あれ。その場合は、長崎に一週間ご滞在くださいね。
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【若宮稲荷神社 大祭】
開催日:10月14日・15日
竹ん芸:14日---14時・20時 / 15日---12時・15時・20時
※毎年同じ日に開催されますが、時間は2008年のものを参考に掲載しました
【若宮稲荷神社】
住 所:長崎県長崎市伊良林2丁目10-2
電 話:095-822-5270
長崎駅からの最寄駅:路面電車蛍茶屋行き---新大工町駅(約10分)
県営バス網場・矢上・江の浦行き---新大工町駅(約15分)
どちらの駅からも、神社までは徒歩15分くらいです
↓↓地図はこちらで
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今年のおくんちを振り返る
全国的には、10月1日が衣替えとなっておりますが、
こちら長崎では「おくんちが終わったら長袖」という暗黙のルールがあるようです。
日中はカラッとさわやかとはいえ、まだまだ汗ばむこともある長崎ですので、
おくんち(10月7日~9日)期間中は、曳き物や龍を見に行ったり、
庭先回りの後を追跡したりして歩き回るので、暑くなるのは必至!
そんなときに冬物の服を着ていようものなら、邪魔で仕方がないでしょう。
おくんち終了後に衣替えをするというのは、なかなか合理的な目安だとおもったのでした。
さて、おくんちも終わってはや一週間。
しかーしにき子の手元には、撮りためた写真が何枚か残っているのです。
そこで、多少賞味期限が古くなりかかってはおりますがその写真を公開させていただきます。
2008年のおくんちを振り返る!
各踊り町は、にき子が今回観覧した長崎市公会堂前や、お旅所等の踊場で奉納踊りを披露する以外に、
町中のあちこちの家や会社の玄関先で奉納踊りを披露する「庭先回り」というものを行います。
これを追いかけて、各踊り町の踊りを見るのもおくんち見物の楽しみの一つ!
一応、庭先回りMAPなるものが配布され、大まかなスケジュールが発表されますが、
たいてい予定は遅れていくので、どの町がどこを通過しているのかはわかりにくいもの。
そんな時に役に立つのが「おくんちなび」!
このような画面で、各踊り町の居場所を教えてくれます。
※おくんちが終了した現在はサイトは閉鎖されています
これはとっても便利なので、
来年おくんち見物をする方がいらっしゃったらおすすめです!
携帯でも見られますしね。
でも、アーケードのミスドって、、、
観光客の皆様には難解。ジゲモンに要確認です。
こ れでめぼしをつけて、長崎の町をうろうろすると、こんな光景に出くわします。
龍の休憩スポットへようこそー。
龍も喉が渇くので、水分補給をしています。
熱中症に注意なのです。
ぐびぐび、プハー
龍がのんびりくつろいではおりますが、
ここはそもそも一般道。
もちろん車も通ります。
龍と龍衆の皆さん、お囃子の皆さん、見物客、
入り乱れてごちゃごちゃですが、車は気にせず走ります。
よける皆さんも手馴れたもの。
道が狭い長崎では、おくんちに限らなくても
こういった譲り合いは日常茶飯事なのです。
見物を終えて会社に戻ったにき子の眼下を
走りぬける龍!
休憩して元気いっぱいの様子です。
でも、お囃子の人達がいませんが、、、
龍だけ???なんだなんだ???
これとは別に、待ち伏せ作戦も有効です。
おくんちナビを見つつ、やってくるであろう曳きモノや、本踊りを披露する町の人達を待ち伏せます。
その場合、このマークが目印です!
それが、これ。
チョークで踊り町の一文字を記してあります。
「ここで踊りを披露しますよ」というマークですから、
この付近で待ち伏せすれば、踊りを見物できるのです。
このしるしは、花代(ご祝儀)を集める係の人が直前に
記していくようです。
ここでもらったから、踊りを披露してね!というしるしです。
こんなしるしも、そこかしこに登場します。
右折とか、道路を渡る、戻るなど、
バリエーション豊富です。
このマークに従って、踊り町の人達は町内を練り歩くのです。
これはおそらく、新大工町のしるしかな?
こんなマークもあります。
これは、榎津町二乗!
庭先回りとは、要するにお花代(ご祝儀)をもらった場所で
踊りを披露するわけなので、
お花代が多かったり、ビルに入っている複数の会社から
花代が出ていると、こういう表記になるようです。
そして、披露する踊りもやはり長かったり、バージョン違いを
見せてくれるのです。
つまり、こういうマークは期待できますよ!
しばらくまっていると、チョークで記した場所に
かわいらしいオネイサンが登場!
目印だからでしょうか。
なぜかハタキのようなものを持っています。
「○○町です、よろしくお願いします」と挨拶を受けます。
しばらく待つと、オネイサンと入れ替わりで曳き物登場!
これは賑町の恵美寿船です。
拍子木の音で、采振が采を掲げ、
根曳き衆がお囃子にあわせて威勢の良い掛け声を
聞かせてくれます。残念ながらここは一般道ですので、
船をぐるぐる回すことはありませんが、
なにしろ目の前にこの大きな船!大人数の掛け声!
シビレないはずがありません!!
※采振・・・采(さい・画面中央のハタキのようなものです)
を手に、船の動きを制御する人のことです
※根曳き衆・・・船を引っ張る人達のことです
感激した聴衆の拍手に包まれて、去っていく恵美寿船。
進むはもちろん一般道。
うしろに一般車両を従えてゴゴゴゴと進みます。
路上に船がいるって、よく考えたらシュールです。
船ですから、渋滞やむなし。
交差点で動かなくなった恵美寿船を追いかけてみたら、
ここでお披露目していました。
ここは交差点なのですが、構わず封鎖。
でも、車も特に怒ったりしません。
おくんちですからー。
しかし、この恵美寿船を見るとうずうずしていた人が少なからずいたようなので、
こぼれ話をすこーしだけ。
この船は賑町のものなのですが、
賑町にあるうどん屋「讃岐手打ちうどん とも也」さんのご主人が、根曳き衆として参加されているのです。
小屋入り(6月)から、ひたすら厳しい練習を積み重ねておくんちを迎えますので、
その期間中、なんとこのお店、営業時間が短縮されてしまったのです!
そして、当日はこの通り。
左:立派な飾り付けでおくんちムードを盛り上げています
右:が、しかし!おくんち関連行事中はのきなみ休業!
ここのうどんが大好きなにき子にとって、これは大問題!
お昼時には行列もできてしまう人気店ですので、おくんち期間中、お昼にうどんを食べ損ねた方も
いらっしゃるはず、、、。
そんな方は、ちょっとおくんちを憎んでしまったのではないかと思われます。
そして、無事おくんちは終了。
この案内からすると、翌日には営業再開するようです。
でも、この大きな恵美寿船を引っ張りまわしていたのに、果たして営業しているのか!?
燃え尽きていないのか!?
ちょっと心配(←余計なお世話)になったにき子、早速お店に行ってきました。
何の問題もなく、目の前に出てきた「肉ぶっかけ」!
ウマー
ここのうどんは腰が強いので、
おなかがはちきれそうにいっぱいになるのです。
女性には小盛りをおすすめします。
人気メニューの一つ、「肉ぶっかけ」をワシワシ食べて
まいりました。薄切り肉が、甘く柔らかく炊かれて
うどんに乗っているのです。おいしいのです。
かくして、あちこち出かけて撮影をしたおくんちは無事終わり、
おいしいうどんにありつけたにき子なのでした。
最終的に食べ物の話になるのは、やはり秋だからでしょうねー。ふふふーん。
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【讃岐手打ちうどん とも也】
※うどんはもちろんですけれど、売り切れ必至の「鯖鮨」も絶品です!
営業時間:AM11時~PM2時30分・PM5時~PM9時00分
定休日:日曜日
長崎県長崎市賑町5-25-2
095-829-0609
↓↓地図はこちらで
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長崎くんちを見に行きましたっ!
長崎くんちは7日から9日までの3日間開催される、
国指定重要無形民族文化財でございます。
特にどこかの会場に行って見物する予定はなくとも、
明日からおくんちだー!とちょっとわくわくしてくるってものです。
そんなにき子が、社長にもらったものそれは、、、
前日の観覧券!!!
各踊り町が奉納踊りを披露する会場は4箇所。
諏訪神社・八坂神社・お旅所(神様が下界に下りてくる場所)と、長崎市公会堂前広場がありますが、
観覧券はなかなか手に入らない代物です。
このチケットはその会場の一つ、公会堂前広場に入れるチケット!
大喜びで、翌日は早起きして会場に行ってみてびっくり。
人・人・人。ひとだらけー
座席指定はなく、木の板の上に座るスタイルなので、
朝8時からの演技を見るために、
4時くらいから並ぶ人もいるとか。
7時に行ったって、座るところはありませんー。
直接座るとおしりが痛くなるので、座布団持参の方多数。
(にき子は居場所がなく立ち見)
この会場には長崎市長がいらしていました。
踊り町ごと、傘鉾をともなって挨拶にやってきて、踊りが披露されていきます。
これは諏訪町の傘鉾。
各町のプラカードの役割を果たす傘鉾ですが、
重量がおよそ130キロもあるのです!
しかも、周囲をぐるりと垂れに囲まれ視界が遮られています。
そんな状況のなか、重さを感じさせない軽快な動きで
移動したり、ぐるぐる回ったりしてくれます。
これぞまさに、熟練の技術がなせるワザ!
なんて解説は、長崎歴史文化研究所長の原田先生がしてくださいます。
こちらがその、原田先生。
原田先生が解説中に、傘鉾が広い会場の隅々まで使って
大きく動き回ると、
「ふとくまわってますねぇーーー」とお褒めの言葉がかけられ、
「ふとぉ回れ!ふとぉ回れ!」と、掛け声もかかります。
この言葉に、にき子は笑いが止まりませんでした、、、
ふとくまわるって!
ふとい=大きい という意味で使うので、こういう言い方になるそうですが、どうもなじめません。
解説を聞きながら次々登場する踊り町を堪能するわけですが、
一番びっくりしたのはこれ!
賑町の、大漁万祝恵美寿船。
矢印のところにいるのは、恵比寿様。
下を覗き込んでいます。
下には活きた伊勢海老や鯛がいつの間にか登場していて、
この写真の直後、恵比寿さまは大きな鯛を一本釣り!!
竿がしなる程大きな鯛は、ピチピチ動いておりました。
釣った鯛はどうするの?なんて心配は無用。
すぐに台に乗せられ、市長に献上されたのでした。
「こんな場所でも鯛が釣れるとですねぇー」とすかさず原田先生の解説が入ります。
他の踊場でも同じように披露するために、活きのいい鯛を漁師さんに届けてもらうのだとか。
なんと贅沢な奉納踊りでしょうか!すごい!の一言です。
こういった見せる船頭さんが退場したあとは、とにかくこうなります。
ぐるぐるぐるー
船の中にお囃子を奏でる子供達を乗せ、
大きなイカリに魚篭をのせた船は、
数ある曳き物の中では最大級!
5トンもあるのだとか。
車輪は付いていますが、もちろん前後にしか動きません。
そこを、まわす!まわす!まわす!
岩をえぐるような、ゴゴゴゴゴという地響きをとどろかせながら、ひたすらぐるぐるー。
観客大喜び。
榎津町の川舟も
新大工町の曳壇尻も
とにかく、曳くものはぐるぐるまわすのが、おくんちです。←にき子の勝手な見解
そして、かえっていこうとしたら
「もってこーい!」の、アンコール。
にき子は叫びすぎて喉が痛くなりました、、、
でも、すべての踊り町の披露が終わるか終わらないかのところで、すでに帰る人多数!
終わったとふと我にかえってあたりを見渡したら、半分くらいは人数が減っていたのではなかろうか、、、
そしてだれもいなくなった、、、
あの熱狂と混雑がうそのようです。
ここに、さっきまで生きた鯛や巨大伊勢海老がいたのです。
そんな写真を撮っているから、誰もいなくなるのです。
みんな帰っていくのに、なぜか賑やかな集団【その1】
外国人見学者です。
なぜか手に国旗を持ち、振り回しながら
「もってこーい」を連発。
初めて覚えた日本語がおくんちのアンコールの言葉。
なかなかマニアックです。
来年またご利用下さい。
みんな帰っていくのに、なぜか賑やかな集団【その2】
田上長崎市長と、ギャルの方々。
写真をせがまれて、笑顔を振りまく長崎市長です。
大人気。
後ろで電話をしているのは、お付の方。
このあと何度もカメラを預かり、写真を撮ってあげていました。
写真撮影も済んで帰る途中で、
先ほどの鯛を本当に献上されていました。
お付の人に
「市長が食べるの?」と質問したら
「えーと、、、頂いただけでどうするかは、、、」とのこと。
にき子も食べたいですー!!!
さわやかに去っていく市長。
お付の人は、
受け取った鯛の他にも色々荷物も持ってますけど、
市長は手ぶら。
持ち歩く荷物は少ない人なのでしょうか、、、
って違うだろう多分。
興奮状態で会社に行き(←午前中おくんち休み)、午後から仕事をしていたら今度は神様がやってきた!
そもそもおくんちとは、いつもは諏訪神社にいる神様が神社を抜け出してお旅所までやってくる3日間に、
奉納の踊りを披露する行事。
ですから7日は神様がお旅所という下界に下りてくる「おくだり」というのです。
この、お旅所までの経路上にあるビルで働くにき子は、ビルの窓から顔を出せば、
神様の行列も見られる仕組みです。なんて便利なんだ!
でも、神様を上から見下ろすなんて、とんでもない。慌てて1階に下りて見物です。
これが神様の御神輿!全部で三体あります。
おみこしですが、わっしょいわっしょいなどと担がないのです。
要するに神様のパレードですが、賑やかな音楽なども皆無。
太鼓の音を聞きながらの、厳かな雰囲気の中、
しずしず進みます。
そんな行列なので、
先頭は猿田彦(さるたひこ・天狗面者)が勤めるのですが、
現に通過したことを気づかなかったにき子です。
神様へのお賽銭は、この木箱にいれるようです。
御神輿とともに、やはりこの係の人たちもしずしず進みます。
この木箱にお賽銭が溜まると、後ろに写る移動式賽銭箱?
にジャラジャラと移し入れるシステム。
御神輿に投げ入れてもいいようで、
担いでいる人めがけて、小銭が飛び交う場面も!
当ったら痛そうです、、、
御神輿は神様ですので、
お賽銭をしたあとは、手を合わせるのが正しい見学道。
その姿を写しているにき子は邪道。
(即座に真似してお祈りしたのは言うまでもありません)
行列には、いろんな人たちが参加しています。その数総勢1000名だとか!
それぞれ役割があるのでしょうが、いろいろな衣装を身につけています。
袴に山高帽は、明治時代に急激に洋装文化を受け入れた時期、庶民が和洋折衷スタイルをしていたそう。
その名残なのでしょうか??割と新しいスタイルですよね。
でも、次の写真は烏帽子をつけていて、もっと前からの衣装の気がしますし、、、
にき子は不勉強で、衣装の意味がわからないので、ただただおおーー!と見入るだけなのですが。
長く続いた行列も、この太鼓で終了。
行列で音を出しているのは、この太鼓の音だけなのです。
騒いだり飛び跳ねたりせず、淡々と歩いていく行列です。
終わったと思ったら、にわかに人が集まりだした!
なんだなんだ?と無駄にうろうろしたら、傘鉾が集結して歩いてきたではありませんか!
各踊り町の傘鉾が大集合!
掛け声とともに、みんなでぐるぐるー
豪華絢爛です。
ヨイヤー!!
去っていく傘鉾集団の中に、ながーーーいトンボを発見!
でも、これは練習が終わった後のグランドをならすわけではなく、
電線をよけるために使うそうです。
傘鉾は背が高いですから、お世話係が必要なのです。
これにて行列は終了です。
この行列が通る場所は、正面に県庁・後方に市役所があり、
車どおりの多い長崎市内のメイン道路の一つ。
その道路を、おくんちの行列のために通行止めにしているのです!バスですら、迂回。
神様のお通りなので仕方ありませんが、県庁や市役所に用事のある人はとっても大変です。
パスポートの申請や、住民票の取得はおくんち期間は避けるのが正しい長崎市民といえましょう。
さて、そんな大事な道路ですから、
用事が済んだら通行止めはパパッと解除!
行列最後尾今度はお巡りさんが登場し、
「歩道にあがってくださーい」「通行止め解除しますー!」と
知らせてまわっていました。
現実世界に戻る一言ともいえますね。
お疲れさまです。
おくんちは明日まで。
各踊り町がどこにいるかは、このサイトが便利ですよー。
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庭見せに行ってきました
先週の話になってしまいますが、
10月3日(金)は、おくんちの庭見せという行事が各踊り町で執り行われておりましたので、
見学に行ってきました。
個人宅や学校、自治会の集会所などで、おくんちで使う道具や衣装を公開しつつ、
鯛やら栗やらお酒などを豪華に積み上げて飾っていて、とってもきらびやか。
昔は飾り付けをして庭を公開することによって
「私はキリシタンじゃないですよ」と表明する役割もあったらしい。
うーん、弾圧が激しかったお土地柄をうかがえます、、、
にき子が出かけたのは、賑町と、諏訪町、西古川町。
金屋町ではお抹茶が振舞われていたことを後で知り、行かなかった自分を責めたのでした。
夕方から22時くらいまでの時間に行われるので、お酒を振舞う町もあるようです。
庭見せは、今年のおくんちで奉納踊りを担当する”踊り町”がそれぞれに行うので、
あちこちに点在している上に、会場もその町の中のあちこちに点在。
果たしてたどり着けるのか?と地図も持たずに思いつきで出かけたにき子に不安がよぎります。
でも、大丈夫。
ものすごく人が多いんだものー!
するすると流れていく人の流れについていったところ、まずは賑町の会場にあっさり到着。
会場入り口を示す堤燈。
上に掲げられた蛇の目傘は、
おくんちでよく目にするアイテムです。
長崎の町は、蛍光灯のようなピカーッとした明かりが
少ないからか、かなり暗いのです。
そこを堤燈で照らすとこの通り。
幻想的な雰囲気です。
会場になっている中央公園に入ると、大勢の人が見学中。
にき子もその群集の中に飛び込んで、豪華な品々を見学します。
賑町の、大漁万祝恵美寿船。
トータル・サービスから目と鼻の先にある
中央公園で練習しているところを何度か見かけましたが、
そのときは練習用の船を引っ張っていたのです。
本物はこの日が初めて!
なんて立派なんでしょうー。
壁際に飾られているのは、当日着用する衣装。
そしてその前には、
「お花」として贈られた品々。
大きな鯛や山盛りの松茸の豪華さにびっくり!
堪能したにき子が次に目指すのは、龍踊りの諏訪町!
これも人の流れにおとなしくついていったら、あっさり到着。
が、、、
ご覧の人だかり。
さすが人気者の龍でございます。
なかなか近寄れません。
なーんていってひるんではいけません。
じっと我慢をしていれば、ご覧の通り最前列で撮影できます。
しかし、部屋の中に大きな龍が二匹。
息苦しいです。
怖いです。
飾りのために吊られているわけですが、
鍼を打っているようにも見えますね。
当日に備えて、体をほぐしているような、、、
すこし離れた会場には、
二匹の子龍(左)と、一匹の孫龍(右)もスタンバイ。
なんと龍だらけの町でしょうか!
にょろにょろー
龍踊りの衣装がこちら。
やはり中華風の味付けです。
お花も桃まんじゅうが積まれていたりしますしね。
この時期だけ目にできる、
特注の大きな栗饅頭も欠かせません。
最後に出かけたのは、西古川町。
ここもきらびやかな衣装でして、
諏訪町からしばらく暗がりの中を歩いてきた目にはまぶしいッ!
もちろん栗饅頭が鎮座しているわけですが、
奥の栗も猛烈に立派です。
「あれは丹波の栗だ」とおばさまが断言しておられましたが、
本当なのか??
きらびやかでまぶしい飾り付けと対照的に、
周囲の町はこんな感じ。
踊り町の方々が、堤燈を持って交通整理をしているのですが、
堤燈以外、闇にまぎれて見えにくい。
妖怪人間が混ざっていてもわかりません。
←一緒に写真をとってくれとばーちゃんにせがまれ、
笑顔で対応されています。でも、こんなに暗くて写るのか?
人の心配より、自分をしっかりしろと言われそうな写真ですな
よーく目を凝らしたら、さるくちゃんの旗を発見!
こんなところにもさるくツアーがあったとは。
みなさん真剣に聞き入っていました。
写真を見ていただければわかる通り、長崎の街は照明が少ないのか、いつも暗いのです。
庭見せだからといっても堤燈を掲げるくらいで、特に明るくすることもないのですが、
大勢の人が訪れるので、人のそぞろ歩く音とか、話し声で町が活気に満ち溢れます。
やっぱりおくんちになると長崎人は燃えるようですね。
これだけ沢山人がいると、懐かしい顔に会う人も多いらしくて、
「あら!お元気でした?」とか
「まぁ娘さんはこんなに大きくなって!」なんて会話もちらほら。
こういう話を聞くと、にき子はよそ者だなぁと痛感しちゃうわけですが、
ぶらぶら歩いていたら、仕事関係の知り合いと、 よく行くうどん屋の大将に遭遇。
うどん屋の大将は恵美寿船の曳き手として参加するらしく、
提灯片手に交通整理をしていたので
「いよいよですね!楽しみにしてます!」
なーんて声をかけさせていただき、笑顔で応えてくださいました。
おおーにき子もちょっぴりじげもん気分を味わえました!嬉しいー。
露店が出るわけでナシ、派手にライトアップしたり騒がしく音楽を流したり花火をするわけでもなく、
淡々と町々を歩いてまわって、きらびやかな衣装を見せていただくだけ。
でも、みんな楽しんでいて、事実にき子も楽しみました!
初めて知ったときには、飾り付けを見るだけの不思議な行事だと思ったのですが、
おくんちに向けて高まる、町や人のパワーを感じられるから、楽しいのかもしれません。
自分にもそのパワーをおすそ分けいただき、みなぎってくる気がしますし。
衣装を見ると、本番の奉納がますます楽しみになりますしね!
おくんちはいよいよ、明日からです。
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秋めいてきました
誰もいない海ー
って誰の歌でしょうか、、、なぜか知ってますけども、誰のなんていう歌か知りません。
10月にはいったら、さすがに気温が下がってきまして、
今日は特に、カラッとさわやか秋晴れの長崎です。
こうなってくると、長崎はおくんちなのです。
さるくちゃんも、おくんち衣装にねじり鉢巻!
気合充分で市役所受付に立っています。
着物は表面だけだけどね。
ちなみに、好評継続中!の「長崎さるく」のパンフレットも、秋号が出ています。
秋の味覚、栗を思わせる茶色い表紙が目印。
左:秋号
右:夏号
夏では単にお祭りを楽しんでいただけのさるくちゃんも、
秋号では心機一転!
胡弓を演奏しています。
芸術の秋ですねぇ~
自分の演奏にうっとり。
秋も様々なコースが満載の長崎さるく。
ぜひパンフレットをお手にとって参加してみてくださいね。
(にき子は市役所でパンフレットを入手しました)
ところで、10月1日の昨日
長崎に新しい商業施設がオープンしました。
その名も「みらい長崎ココウォーク」!←サイトが別窓で開きます
中に入っている映画館では、
先行上映の挨拶に、長崎出身の福山雅治さんが柴崎コウさんとともに登場したこともあって
とにかく大勢の人が詰め掛けて、とっても賑やかなようです。
実はにき子、その「みらい長崎ココウォーク」のそばにある会社にお仕事で出かけまして、
にき子:道が混んでますよねぇ
お客様:朝からすごかよ
なんて会話をしておりました。
周囲の道路が混んでいるくらいですから、建物の中は推して知るべし。
と、思っていたらお客様は一言
「中は くんち状態 らしかよ」
この言葉を聞いて、混雑具合がわかってしまうあなた!
素敵な長崎人ですね。
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長崎で売れている本
ランキング3位
◎長崎新聞紙面で
3月25日に紹介されました
超人気・園長先生からの
とっておきアドバイス
ママ、「早くしなさい!」
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一度ご覧ください
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長崎生まれの長崎育ち。
2人のハイパーな娘達を相手に
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