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ここんにき日記

【ここんにき】 とは、このあたり・この付近 という長崎の言葉です。ここんにきな情報を、有限会社トータル・サービスが長崎より発信!

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おくんちの次は竹ん芸

おくんちが終わって一週間たち、
秋の気配が濃くなるのと反比例して、おくんちの絢爛さや賑やかさといった「ハレ」の気配がひと段落。

と、思いきや!

10月14日・15日は竹ん芸ですよ!!
おくんちのちょうど一週間後の日程です。長崎の秋は色々忙しいのです。

まず、竹ん芸って何かというと。

狐姿の人が竹に登って、出初式みたいに芸を見せて、
最終的には竹のてっぺんから餅や手ぬぐい、果てはニワトリまで放り投げ、
竹の頂上から一気に滑り降りてくるってヤツです。

すごいシュールです。
頭上からニワトリが降ってきますので。

、、、なんて適当な説明をしてはいけません。

長崎市の伊良林にある「若宮稲荷神社」に伝わり、その大祭に披露される国の無形民俗文化財なのです。
神社の使いである狐さんたちが、竹薮で遊んでいる様子をあらわしているのだそう。
しかし、この「遊んでいる様子」を10メートルの高さの竹にのぼって表現するのってどうよ?
しかも命綱ないんですよ!!

ま、そんな予習をして、いざ若宮稲荷神社へ。

この竹ん芸が奉納される大祭は、平日だろうが祝日だろうが、毎年会開催日は10月14日と15日。
昼と夜に披露されますが、 仕事があるから夜の公演を見るために会場の若宮神社に。

若宮稲荷神社への道
行ってみたはいいものの、どうでしょうかこの雰囲気。
ただならぬ気配、、、
近づけば近づくほどなんだか怖い。

そもそも神社のあたりは日本全国どこでも暗いものでしょう。

でも、それに加えてここ若宮稲荷神社がある場所は、長崎の中でも路地が狭くて坂が急で有名な場所。
神社に近づくにつれ道はあっさり車が入れない細さになり、
段々斜度がきつくなるなぁと思いつつ角を曲がると
 神社までは、おなじみ階段づくしです。神までの道のりは厳しい、、、

でたぁーーーー!!!
おなじみ階段づくしです。しかも、この暗闇。
足を踏み外しそうで手に汗握ります。

さっきは「おばけがでそう」と怖がっていましたが、
今そういうのがでてきても、
ちょっと相手をする心のゆとりがありません。

だって階段が怖い。



ぜぇぜぇいってのぼってると、後ろからおばちゃん二人組みがきた。

「みちこちゃんはいつも歩いてるからはやかねぇ。私は息があがってきつかよー。」と、
べらべら話しながらさくっとのぼっていかれました、、、元気じゃん。

悔しいけど長崎市民には勝てない。くそくそー。

ようやくたどり着いた神社は、こんな雰囲気でした。

ライトアップされた若宮稲荷神社誘導してくれるのは、中学生くらいの若者でした
左:会場が暗いので、まばゆい光に
   包まれている神社です

右:堤燈がとっても明るく感じられる
   程暗い会場。
   堤燈を持っているのは、中学生
   くらいの若者でした。

中央に設置されている竹が、芸を披露する場です
会場中央にはこの通り、立派な竹がそびえます。
この竹を使って芸が披露されるわけです。

まずは、子狐さんが登場しするすると竹に登って芸を披露してくれます。
今回にき子が見た子狐さんの最年少は、なんと3歳!
でも、立派にのぼっていくからスゴイのです。

ちなみに、子狐さんは12歳まで。
その後は立派な女狐・男狐になるべく修行を積むため、
子竹(子狐がのぼる低い竹)は卒業。のぼれないのだそうです。

芸を披露する子狐さん
子狐といっても、こんなにすごい!
どこに撒こうかなぁー
子狐さんも、餅や手ぬぐいを投げてくれます。

今回子狐に扮したのは小学生のショウタ君。
どうやら同級生達が竹の周囲に集まっていたらしく、
「ショウター!ここぞー!(ここだよー)」
と賑やかな叫び声が響きました。

続いて、女狐・男狐が登場します。

ここでちょっと注意なのですが、狐さんたちはお面で顔全体を覆っているので、
カメラのフラッシュがたかれると目がくらんでしまい、とても危ないのです。
ですから写真撮影の際はフラッシュ厳禁。
このため若干暗い写真ではありますが、がんばって撮影したのでここに掲載しまーす。

男狐・女狐
白い装束に身を包んだ狐さんたちは、
暗闇にほのかに浮かび上がります。
幻想的です、、、

男狐・女狐
狐さんたちはよく、親指と人差し指で輪を作って
キメポーズをとります。(下の狐さんがしています)
これは、OKサイン、、、ではなくて。

若宮稲荷神社の「宝珠」の印。

このポーズをとることによって、
神社の使いであることをアピールしているのだとか。
そしてこのポーズを「印をきる」というそうです。

下がり富士直前、、、
なんて悠長な説明をしてる場合じゃないのです。

ぶらりーん

足が滑ったら、、、
手が離れたら、、、
竹が折れたら、、、

暗闇の中の神社とか、階段とか、どうでもよくなりました。
この狐さんたちが怖い!!!

さて。
手に汗握ったあとは、狐さんからのプレゼントが。
餅や手ぬぐいが撒かれます。
さっきまで演技をしていた狐さんの、どこにこんなに入っていたのか?
とおもうくらい、大量にサービスしてくれます。

餅を撒く狐さん
それぇー

バラバラバラー

先ほどまで固唾を呑んで頭上を見上げていたのがウソのように、観客は熾烈な争奪戦を開始します。

でも、餅や手ぬぐいは縁起物だから
「くれくれ!」「こっちに撒いて!」と声が上がって大騒ぎですが、
最後に男狐が懐からニワトリを取り出すと、観客のテンションがビミョーに下がるのが面白いです。
頭上に降ってきたニワトリをつかんだ人は連れて帰るのか??
気になるところです、、、。

なんてことをぼんやり考えていたら、すごいことに!!!




このようにして、熱狂と興奮に包まれた竹ん芸はサクッと終了。
ものすごい結末です。


~さらにプチ情報~

・上手に撮影できなかったのですが、15日の夜だけ披露される「相合傘」という芸もあるのですよ。

・芸を披露する人たちの出身地域はもちろん、この日のために持ち込んだまっすぐで立派な竹や、
  投げられるニワトリの出身地まで公開されます。
  ちなみに今年の竹は彼杵町の馬場さんの竹、ニワトリは長与町育ち。地産地消の精神です

・狐さんの姿はこんな感じ狐さん、、、ちょっと怖いよ。


興味がある方はぜひ長崎に!
おくんちとセットでご覧あれ。その場合は、長崎に一週間ご滞在くださいね。

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【若宮稲荷神社 大祭】

開催日:10月14日・15日
竹ん芸:14日---14時・20時 / 15日---12時・15時・20時
※毎年同じ日に開催されますが、時間は2008年のものを参考に掲載しました


【若宮稲荷神社】

住  所:長崎県長崎市伊良林2丁目10-2
電  話:095-822-5270

長崎駅からの最寄駅:路面電車蛍茶屋行き---新大工町駅(約10分)
               県営バス網場・矢上・江の浦行き---新大工町駅(約15分)
どちらの駅からも、神社までは徒歩15分くらいです


↓↓地図はこちらでlogo_1.gif



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無題

こんにちはクロネコです。
いいないいな竹ん芸まで御覧になったなんて!
話には聞いていますが、私はこれも見たことありません。血液中の長崎固有
成分のいくつかは多分にき子さんの方が私より高くなってると思います。クソー

長崎新聞の動画で昼間の竹ん芸の模様を見ましたが、あまりの竹のしなりっぷりに
『こ、これはお面つけてやらせちゃいかんだろ!?』と思いました。それとも
視界が利かない方がかえって良かったりするのでしょうか。

それと、なぜ狐さんがニワトリ放るのかも不思議なんですが、由来はご存知
ありませんか?
  • from クロネコ :
  • 2008/10/25 (11:57) :
  • Edit :
  • Res

クロネコさんへ

クロネコさん
コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、女狐さんも男狐さんもすっぽりお面を被っていますので
視界がとても狭いようなのです。
登場のときも、ふらふらーっと足元がおぼつかないですし。
ですから、夜の奉納の際は何度もしつこく「カメラのフラッシュ禁止」を
放送しています。隙間からピカッと光が差し込むと目が眩んで危険だとか。
そんな話からしても、どれだけ視界が狭いかが想像できますよねぇ。

そんななかあのスゴワザを炸裂するっていうチャレンジ精神が不思議ですが、
要するに、祭りはやはり普段とは違う「ハレ」を表現する日であるからして、
それくらいインパクトのあることに挑戦することにこそ、奉納する意味が
あるって事でしょうか、、、??
とにかく、にき子はびっくりしたので、その挑戦は無駄でないと狐さんに
伝えたいところです。

くわえて、なぜニワトリを投げるのか?に関しては、
申し訳ありませんがリサーチ不足でして、にき子も知らないのです。
ただ、現地で実況中継をするオジサマの話では「狐の好物」と説明していた
ような気がします、、、定かではありませんが。
好物を人間に投げてくださるのですから、狐は気前が良いという事ですかね?

いろいろ書きましたが、竹の頂上から投げられるニワトリを見て、
小学生のときに「飛べるニワトリを育てる!」と意気込み、
物干し竿にニワトリを乗せては突き落としていた日々を思い出したなんて
話は内緒です。
  • from ここんにき子 :
  • 2008/10/27 (18:59)

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プロフィール

HN:
ここんにき子
性別:
非公開
職業:
金融業
趣味:
子育て(ということにしておきます)
自己紹介:
24年末より、三代目ここんにき子を襲名。
長崎生まれの長崎育ち。
2人のハイパーな娘達を相手に
子育て奮闘中です♪
目下の目標は、いかに自分の時間を捻出するか!
長崎のおすすめ情報(どうでもいい情報も)をドンドン
更新して行きたいたいと思いま~す。

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