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ここんにき日記

【ここんにき】 とは、このあたり・この付近 という長崎の言葉です。ここんにきな情報を、有限会社トータル・サービスが長崎より発信!

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長崎くんちを見に行きましたっ!

長崎くんちは7日から9日までの3日間開催される、
国指定重要無形民族文化財でございます。

特にどこかの会場に行って見物する予定はなくとも、
明日からおくんちだー!とちょっとわくわくしてくるってものです。

そんなにき子が、社長にもらったものそれは、、、

これがおくんちのチケット!
前日の観覧券!!!

各踊り町が奉納踊りを披露する会場は4箇所。
諏訪神社・八坂神社・お旅所(神様が下界に下りてくる場所)と、長崎市公会堂前広場がありますが、
観覧券はなかなか手に入らない代物です。

このチケットはその会場の一つ、公会堂前広場に入れるチケット!

大喜びで、翌日は早起きして会場に行ってみてびっくり。

人で埋め尽くされています
人・人・人。ひとだらけー

座席指定はなく、木の板の上に座るスタイルなので、
朝8時からの演技を見るために、
4時くらいから並ぶ人もいるとか。
7時に行ったって、座るところはありませんー。

直接座るとおしりが痛くなるので、座布団持参の方多数。
(にき子は居場所がなく立ち見)

 この会場には長崎市長がいらしていました。
踊り町ごと、傘鉾をともなって挨拶にやってきて、踊りが披露されていきます。

諏訪町の傘鉾
これは諏訪町の傘鉾。
各町のプラカードの役割を果たす傘鉾ですが、
重量がおよそ130キロもあるのです!
しかも、周囲をぐるりと垂れに囲まれ視界が遮られています。

そんな状況のなか、重さを感じさせない軽快な動きで
移動したり、ぐるぐる回ったりしてくれます。
これぞまさに、熟練の技術がなせるワザ!

なんて解説は、長崎歴史文化研究所長の原田先生がしてくださいます。

長崎歴史文化博物館の原田先生です
こちらがその、原田先生。

原田先生が解説中に、傘鉾が広い会場の隅々まで使って
大きく動き回ると、
「ふとくまわってますねぇーーー」とお褒めの言葉がかけられ、
「ふとぉ回れ!ふとぉ回れ!」と、掛け声もかかります。

この言葉に、にき子は笑いが止まりませんでした、、、
ふとくまわるって!
ふとい=大きい という意味で使うので、こういう言い方になるそうですが、どうもなじめません。


解説を聞きながら次々登場する踊り町を堪能するわけですが、
一番びっくりしたのはこれ!

賑町の大漁万祝恵美寿船
賑町の、大漁万祝恵美寿船。
矢印のところにいるのは、恵比寿様。
下を覗き込んでいます。

下には活きた伊勢海老や鯛がいつの間にか登場していて、
この写真の直後、恵比寿さまは大きな鯛を一本釣り!!
竿がしなる程大きな鯛は、ピチピチ動いておりました。

釣った鯛はどうするの?なんて心配は無用。
すぐに台に乗せられ、市長に献上されたのでした。

「こんな場所でも鯛が釣れるとですねぇー」とすかさず原田先生の解説が入ります。
他の踊場でも同じように披露するために、活きのいい鯛を漁師さんに届けてもらうのだとか。
なんと贅沢な奉納踊りでしょうか!すごい!の一言です。

こういった見せる船頭さんが退場したあとは、とにかくこうなります。

賑町 大漁万祝恵美寿船
ぐるぐるぐるー

船の中にお囃子を奏でる子供達を乗せ、
大きなイカリに魚篭をのせた船は、
数ある曳き物の中では最大級!
5トンもあるのだとか。

車輪は付いていますが、もちろん前後にしか動きません。
そこを、まわす!まわす!まわす!

岩をえぐるような、ゴゴゴゴゴという地響きをとどろかせながら、ひたすらぐるぐるー。
観客大喜び。
 榎津町 川船

榎津町の川舟も

新大工町 曳壇尻
新大工町の曳壇尻も

とにかく、曳くものはぐるぐるまわすのが、おくんちです。←にき子の勝手な見解

そして、かえっていこうとしたら
「もってこーい!」の、アンコール。
にき子は叫びすぎて喉が痛くなりました、、、

でも、すべての踊り町の披露が終わるか終わらないかのところで、すでに帰る人多数!
終わったとふと我にかえってあたりを見渡したら、半分くらいは人数が減っていたのではなかろうか、、、


長崎市公会堂前広場
そしてだれもいなくなった、、、

あの熱狂と混雑がうそのようです。

伊勢海老と鯛がいた跡
ここに、さっきまで生きた鯛や巨大伊勢海老がいたのです。
そんな写真を撮っているから、誰もいなくなるのです。

外国人見物者
みんな帰っていくのに、なぜか賑やかな集団【その1】

外国人見学者です。
なぜか手に国旗を持ち、振り回しながら
「もってこーい」を連発。

初めて覚えた日本語がおくんちのアンコールの言葉。
なかなかマニアックです。
来年またご利用下さい。

大人気の田上長崎市長
みんな帰っていくのに、なぜか賑やかな集団【その2】

田上長崎市長と、ギャルの方々。
写真をせがまれて、笑顔を振りまく長崎市長です。
大人気。

後ろで電話をしているのは、お付の方。
このあと何度もカメラを預かり、写真を撮ってあげていました。
 鯛をもらって笑顔の長崎市長

写真撮影も済んで帰る途中で、
先ほどの鯛を本当に献上されていました。

お付の人に
「市長が食べるの?」と質問したら
「えーと、、、頂いただけでどうするかは、、、」とのこと。
にき子も食べたいですー!!!


帰っていく長崎市長(と、お付の人)
さわやかに去っていく市長。

お付の人は、
受け取った鯛の他にも色々荷物も持ってますけど、
市長は手ぶら。
持ち歩く荷物は少ない人なのでしょうか、、、
って違うだろう多分。

興奮状態で会社に行き(←午前中おくんち休み)、午後から仕事をしていたら今度は神様がやってきた!

そもそもおくんちとは、いつもは諏訪神社にいる神様が神社を抜け出してお旅所までやってくる3日間に、
奉納の踊りを披露する行事。
ですから7日は神様がお旅所という下界に下りてくる「おくだり」というのです。

この、お旅所までの経路上にあるビルで働くにき子は、ビルの窓から顔を出せば、
神様の行列も見られる仕組みです。なんて便利なんだ!
でも、神様を上から見下ろすなんて、とんでもない。慌てて1階に下りて見物です。

神様の御神輿
これが神様の御神輿!全部で三体あります。

おみこしですが、わっしょいわっしょいなどと担がないのです。
要するに神様のパレードですが、賑やかな音楽なども皆無。
太鼓の音を聞きながらの、厳かな雰囲気の中、
しずしず進みます。
そんな行列なので、
先頭は猿田彦(さるたひこ・天狗面者)が勤めるのですが、
現に通過したことを気づかなかったにき子です。

お賽銭を集める係り
神様へのお賽銭は、この木箱にいれるようです。
御神輿とともに、やはりこの係の人たちもしずしず進みます。

この木箱にお賽銭が溜まると、後ろに写る移動式賽銭箱?
にジャラジャラと移し入れるシステム。

御神輿に投げ入れてもいいようで、
担いでいる人めがけて、小銭が飛び交う場面も!
当ったら痛そうです、、、 

祈ってます
御神輿は神様ですので、
お賽銭をしたあとは、手を合わせるのが正しい見学道。

その姿を写しているにき子は邪道。
(即座に真似してお祈りしたのは言うまでもありません)

行列には、いろんな人たちが参加しています。その数総勢1000名だとか!
それぞれ役割があるのでしょうが、いろいろな衣装を身につけています。

紋付袴に山高帽








烏帽子をつけている子もいます諏訪幼稚園の園児達

 
袴に山高帽は、明治時代に急激に洋装文化を受け入れた時期、庶民が和洋折衷スタイルをしていたそう。
その名残なのでしょうか??割と新しいスタイルですよね。

でも、次の写真は烏帽子をつけていて、もっと前からの衣装の気がしますし、、、
にき子は不勉強で、衣装の意味がわからないので、ただただおおーー!と見入るだけなのですが。

太鼓が行列の最後尾です
長く続いた行列も、この太鼓で終了。
行列で音を出しているのは、この太鼓の音だけなのです。
騒いだり飛び跳ねたりせず、淡々と歩いていく行列です。

 

終わったと思ったら、にわかに人が集まりだした!
なんだなんだ?と無駄にうろうろしたら、傘鉾が集結して歩いてきたではありませんか!

全ての踊り町の傘鉾が大集合!
各踊り町の傘鉾が大集合!
掛け声とともに、みんなでぐるぐるー
豪華絢爛です。

ヨイヤー!!
長いトンボは電線除けだそうです
去っていく傘鉾集団の中に、ながーーーいトンボを発見!

でも、これは練習が終わった後のグランドをならすわけではなく、
電線をよけるために使うそうです。

傘鉾は背が高いですから、お世話係が必要なのです。

これにて行列は終了です。

この行列が通る場所は、正面に県庁・後方に市役所があり、
車どおりの多い長崎市内のメイン道路の一つ。
その道路を、おくんちの行列のために通行止めにしているのです!バスですら、迂回。
神様のお通りなので仕方ありませんが、県庁や市役所に用事のある人はとっても大変です。
パスポートの申請や、住民票の取得はおくんち期間は避けるのが正しい長崎市民といえましょう。

現実に引き戻されます
さて、そんな大事な道路ですから、
用事が済んだら通行止めはパパッと解除!

行列最後尾今度はお巡りさんが登場し、
「歩道にあがってくださーい」「通行止め解除しますー!」と
知らせてまわっていました。

現実世界に戻る一言ともいえますね。
お疲れさまです。



おくんちは明日まで。
各踊り町がどこにいるかは、このサイトが便利ですよー。

NBC長崎放送 おくんちナビ(別窓が開きます)



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この記事へのコメント

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無題

こんばんはクロネコです。

すごいー!桟敷で奉納踊り御覧になられたのですね。
『モッテコーイ』もしっかり叫ばれたようで、どんどん長崎人濃度が高まって
いらっしゃるとお見受けします。

そういえば、私が小学生の頃は10月7日のお下りの日って必ず授業は午前中で
終わりだったのですが、今でもそうなんでしょうか。市内と言えどおくんちとは
まったく関係ない地区だったんですけどね。
  • from クロネコ :
  • 2008/10/10 (01:13) :
  • Edit :
  • Res

クロネコさんへ

クロネコさんへ
コメントありがとうございます。
加えて、お褒めの言葉まで!にき子感激です。

はい、おっしゃるとおり今でもお下りの日は小学校は
午前中で授業は終わったようでして、
神様見物に沢山の子供達が来ていました。

たまたま公会堂の踊り場で、奉納踊りを観覧させてもらったのですが
まだ日が昇る前の、かなり早朝から会場で待機しないと良い席は確保
できないってことにもっと早く気づくべきでした!
そこは、とっても残念でなりません。

でも、「モッテコーイ!」も、「ショモーヤレ!」もきちんと使い分けて
叫べたのは、自分的に大収穫です。
おくんちに、ちょこっとですけど参加している気分が味わえて、
とても楽しかったです。

これからも、ますます長崎濃度を高める活動に励みますので
またコメントよろしくお願いします!


  • from ここんにき子 :
  • 2008/10/10 (18:34)

にき子さん、貴方は、もうジゲモンです

いくつかのページを読んで賑町の船に目をつけたことや、山口紙店で花紙を買ったことが、分かりました。謙遜してるけれど、貴方はしっかりジゲモンになってます。神奈川県出身でも、関係ないよ。
  • from ピロユキ :
  • 2008/10/13 (12:14) :
  • Edit :
  • Res

ピロユキさんへ

>ピロユキさん

はじめまして!コメントありがとうございます。
「しっかりジゲモンになっている」とは、いやはや嬉しいお言葉です。

でも、いまだにバリバリの長崎弁の会話を外出先で耳にすると
自分のリスニング能力を試したくてふらふらと着いていき、
聞き耳をたててしまいます。
そして感じるのは、
やっぱりあのイントネーション、あの言い回しはモノにできないなぁ
という自分の未熟さです。
まだまだ修行が足りません。
ピロユキさんのお言葉を励みに、一段と修行に励む所存です。
ぜひこれからもごひいきの程、よろしくお願い申し上げます。

そうそう、にき子はしぞーか出身です。←これぞ静岡イントネーション
神奈川出身だったらかっこいいんですけど、、、
そんなかっこいい人間ではありませんので、念のため訂正させて頂きます。
富士山眺めておちゃちゃのちゃー♪です。←地元の盆踊りの唄です
  • from ここんにき子 :
  • 2008/10/14 (14:25)

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プロフィール

HN:
ここんにき子
性別:
非公開
職業:
金融業
趣味:
子育て(ということにしておきます)
自己紹介:
24年末より、三代目ここんにき子を襲名。
長崎生まれの長崎育ち。
2人のハイパーな娘達を相手に
子育て奮闘中です♪
目下の目標は、いかに自分の時間を捻出するか!
長崎のおすすめ情報(どうでもいい情報も)をドンドン
更新して行きたいたいと思いま~す。

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